【障害厚生年金1級】新型コロナ後遺症(慢性疲労症候群)による極度の体調不良と、転院・医師との関係悪化を乗り越え受給した事例

結果&年金額

  • 決定等級: 障害厚生年金 1級 + 障害基礎年金 1級
  • 年金額: 1,582,785円
  • 初回振込額: 395,694円(※過去分の一時払い等含む)

相談時の状況

北海道にお住まいの30代女性(Aさん)からのご相談でした。約1年前に新型コロナウイルスに感染し、その後「コロナ後遺症(慢性疲労症候群)」と診断されました。当初は傷病手当金を受給して生活をつないでいましたが、期限が迫る中で今後の生活に強い不安を抱えていらっしゃいました。

一人暮らしのAさんの日常生活は極めて過酷で、1日の大半(8割以上)をベッドで横になって過ごす状態でした。食事は冷凍食パンや袋のままの野菜を砕いて食べるのがやっとで、入浴も週に1回が限界という、著しい日常生活能力の低下が見られました。 また、初診の病院では医師と書類作成を巡って関係が悪化して転院し、2番目のオンライン診療専門医には連絡を絶たれてしまうなど、医療機関との連携において深いトラウマと不安を抱えていらっしゃいました。

社労士による見解

ヒアリングを通じて、Aさんのご状況は「1級」に該当するほど重篤であると判断しました。しかし、申請にあたっては以下の3つの大きなハードルがあると考えました。

  1. 初診の証明(受診状況等証明書)の取得: 喧嘩別れに近い形で通院を中断した初診病院から、スムーズに証明書を取得できるか。
  2. 現在の主治医との関係構築と診断名: コロナ後遺症の専門医は、精神疾患(うつ病など)が併発していると診断書作成を敬遠する傾向があるため、不眠症で心療内科に通院している事実をどう伝えるか。
  3. 日常生活の実態の正確な伝達: オンライン診療の短い時間では伝わりきらない「極限の生活状況(PS値8〜9相当)」を、いかに主治医へ正確に伝え、診断書に反映していただくか。

受任してから申請までに行ったこと

これらの課題をクリアするため、慎重に手順を踏んでサポートを行いました。

  • 初診証明取得: Aさんの精神的負担を軽減し、かつトラブルを避けるため、当方から直接初診病院へ連絡。郵送と後払い(振込)という形で事務的に手続きを進め、無事に証明書を取得しました。
  • 徹底したヒアリングと申立書の作り込み: ご本人の体調(昼や夕方に1〜3時間しか動けない日が多い)に配慮し、複数回に分けて丁寧にヒアリングを実施。「入浴用椅子を使っても疲労困憊する」「ネットスーパーに依存している」といった具体的なエピソードを申立書に落とし込みました。
  • 主治医へのアプローチと事前準備:
    • 診断書作成依頼にあたり、当方から医師宛てに日常生活の深刻な状況をまとめた手紙(依頼書)を作成し、検査結果と共に事前送付しました。
    • 心療内科の通院歴が診断書作成のネックにならないよう、Aさんに事前アドバイスを行いました。また、申立書からも誤解を招く不要な記述を徹底的に排除しました。

結果に対する社労士の感想

無事に最高等級である「1級」が認められ、本当に安堵いたしました。 新型コロナウイルス後遺症(慢性疲労症候群)は、まだ医療現場でも見解が分かれることがあり、特に医師との関係性構築が難しいケースが散見されます。本件は、過去の医師とのトラブルによるご本人の不安を払拭しつつ、現在の主治医に対して「いかに正しく、かつ誤解を生まずに症状を伝えるか」という戦略がピタリと功を奏した事例でした。

極限状態の中で、ご本人が当方からのアドバイスを信じ、諦めずに通院や自己申告を頑張ってくださったことが、この結果に繋がったと確信しています。決定された年金が、今後のAさんの療養生活の大きな安心材料となることを心から願っております。

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