度重なる心身の不調による休職の不安を解消。事後重症請求で障害厚生年金2級を受給した事例

結果&年金額
等級: 障害厚生年金 2級(事後重症請求)
年金額: 約301万円(~令和10年8月)
加算: なし
相談時の状況
ご相談者は50代の会社員男性です。ご家族の介護やご自身の交通事故による後遺症に加え、足の病気で複数回の手術と休業を余儀なくされました。こうした度重なる心身への負担からメンタルにも深刻な不調をきたし、精神障害保健福祉手帳2級を取得されていました。
ご相談いただいた時点では、精神的にも限界を感じて休職を検討されており、食欲や物欲などあらゆる意欲が著しく低下している状態でした。会社独自の休職補償制度を利用できるものの、「いつ申請すればよいのか」「休業補償と障害年金は両方受け取れるのか」といった制度の複雑さから、将来の生活基盤に強い不安を抱えていらっしゃいました。
社労士による見解
本件は、初診日の特定や納付要件には大きな問題がないと推測されましたが、最大のポイントは「会社の休業補償制度や傷病手当金との併給調整の有無」でした。会社の制度規定によっては調整がかかる可能性があるため、申請のタイミングと制度の確認が極めて重要だと考えました。
また、当初は認定日からの遡及請求を目指していましたが、医療機関への確認で「障害認定日から3ヶ月以内の受診歴がない」ことが判明したため、速やかに事後重症請求(申請時点からの受給)へ方針を切り替える必要があると判断しました。
受任してから申請までに行ったこと
休業補償制度との調整に関するアドバイス
会社の休業補償制度と障害年金、さらには健康保険組合の傷病手当金との関係性について整理しました。会社の規定による調整の有無をご本人から会社へ直接確認していただくよう促し、安心して申請を進められる環境を整えました。
綿密なヒアリングと病歴・就労状況等申立書の作成
幼少期から現在に至るまでの経緯を丁寧にヒアリングしました。特に、以前はあった関心や意欲が現在では完全に失われていることなど、日常生活における深刻な制限を申立書に詳細に落とし込みました。
医療機関とのスムーズな連携と方針の転換
病院のソーシャルワーカー様と密に連携を取りました。認定日時点での通院記録がないことが発覚した際も、すぐに状況を整理してご本人に丁寧に説明し、納得いただいたうえで事後重症による請求へとスムーズに舵を切りました。
結果に対する社労士の感想
休業補償制度の利用時期が重なることへの不安や、認定日請求ができないというイレギュラーな事態もありましたが、無事に障害厚生年金2級が決定し、ホッと胸を撫で下ろしています。
申請手続き中は、ご本人の意欲低下が著しく、書類のやり取りなどが一時ストップしてしまう時期もありました。しかし、一つひとつの不安を取り除きながらサポートできたことが、今回の結果に結びついたと感じています。障害年金という公的な経済的支柱ができたことで、今後の療養生活を少しでも心穏やかに送っていただけることを切に願っております。
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