ストレスで双極性障害を発症。遡及請求が認められ、一時金と障害厚生年金を受給できた30代女性の事例

結果&年金額(受給権が確定している年額の合計額)
- 決定等級: 障害厚生年金 3級(遡及請求成功)
- 受給年額: 約60万円
- 初回振込額: 約240万円(過去に遡及して認められた一時金を含む)
相談時の状況
30代の女性(ご実家で両親と同居・現在無職)からのご相談でした。
約8年間勤めた職場での激務や残業、立場の変化による多大なストレスから、職場で突然涙が止まらなくなったり、翌朝に車から降りられなくなったりするなどの異変が生じました。当初は「不安障害」と診断されていましたが、後に「双極性障害」へと診断が変わりました。
ご相談時の症状として、うつ状態のときは強い倦怠感で月の半分以上は布団から起き上がれず、希死念慮(死にたいという気持ち)も強くなるため非常に苦しんでおられました。
一方で、躁状態のときは不眠になり、エステのローンなど多額の買い物をしてしまったり、髪の毛を抜く自傷行為をしてしまったりと、感情の波が激しくコントロールが難しい状態でした。
これまでに3つの病院を受診していましたが、最初の病院では医師がご本人ではなく同席した両親にばかり話しかけるため不信感を抱き、自己判断で通院を中断・転院したという経緯がありました。
現在は症状も比較的落ち着いているタイミングがあり、主治医から障害年金の提案を受けたとのことで、当事務所へLINE経由でお問い合わせをいただきました。
社労士による見解
ご相談内容を伺い、初診日時点で厚生年金に加入していたこと、および納付要件を満たしていることを確認しました。
ご本人は「医師と合わずに転院を繰り返した」ことを気になさっていましたが、通院の中断や転院の理由が明確であり、うつ状態による寝たきりの生活や、躁状態での金銭トラブル・自傷行為など、日常生活や就労に著しい制限がかかっていることから、障害厚生年金(3級以上)の受給の可能性は十分にあると判断しました。
また、障害認定日(初診日から1年6ヶ月後)の頃から現在と同じ病院に通院されていたため、過去にさかのぼって年金を請求する「遡及請求」も可能であると見立てました。
受任してから申請までに行ったこと
ご本人は外出や初対面の人と会うことへの心理的・肉体的ハードルが高かったため、ご希望に合わせて面談は行わず、すべてLINE、電話、郵送のみ(非対面)でサポートを進めました。
まず、最初の病院に「受診状況等証明書(初診日の証明)」の作成を依頼し、無事に取得しました。
次に、現在の主治医へ「障害認定日当時」と「現在」の2枚の診断書作成を依頼するための参考資料を準備しました。
「病歴・就労状況等申立書」の作成にあたっては、お電話で何度かヒアリングを実施しました。
医師と合わずに転院した経緯や、オーバードーズで入院が必要になった時期のこと、傷病手当金を受給していた期間などを時系列で詳細に整理し、現在の日常生活の困難さが審査機関へ正確に伝わるよう入念に文章を練り上げました。
完成した申立書はご本人と電話で読み合わせを行い、内容に相違がないことを確認した上で申請を行いました。
結果に対する社労士の感想
無事に遡及請求が認められ、初回振込額として約240万円というまとまった金額をお届けできたことを非常に嬉しく思います。
精神疾患の方の場合、医師との相性が合わずに転院を繰り返してしまうケースは珍しくありません。
本事例では、その経緯や背景にある本人の苦悩を申立書でしっかりと補足・説明できたことが、スムーズな認定に繋がったと感じています。
また、ご本人の体調に波がある中、LINEや電話を活用した「非対面での手続き進行」がご負担の軽減に大きく役立ちました。
現在はお仕事を休職・退職され無職の状態とのことですが、今回の障害年金受給とまとまった遡及分の入金が、今後の治療に専念するための経済的な安心感となれば幸いです。
お問い合わせはこちら
執筆者紹介





キーワード検索

初めての方へ


