【原因と対処法】人工股関節手術後も痛みが取れない方へ|利用できる制度も社労士が解説!

あなたは、
「人工股関節を入れたけど、痛みが取れない…」
「順調に回復して仕事に復帰できると思っていたのに…」
「このままでは仕事に支障が出る」

このようにお悩みではありませんか?

人工股関節置換術後、順調に回復すると思っていたのに痛みが取れないと不安になりますよね。

術後の痛みにはいくつかの原因が考えられ、それぞれに応じた対応が必要です。また、人工股関節置換術後も痛みが続く場合、障害年金を受給できる可能性があり、治療に専念するための環境づくりの手助けとなります。

この記事では、術後の痛みの原因や対処法、利用できる制度について社会保険労務士が解説します。

人工股関節の手術をしたのに痛みが取れない理由5つ

人工股関節の手術をしたのに痛みが取れない理由には、さまざまな原因が考えられます。

・手術で骨や神経に傷ができた
・手術部位が感染した
・手術後に無理をした
・リハビリが不足している
・原因不明の遺残疼痛

それぞれ解説します。

手術で骨や神経に傷ができた

人工股関節置換術の際には、骨を切除したり人工関節を設置したりする過程で、周囲の筋肉、血管、神経などへの影響を完全に避けることは難しい場合があります。そのため、手術に必要な操作によってできた傷や、骨を削る際に生じた小さな骨片が神経を圧迫して痛みが生じるケースも考えられます。

このような原因であれば、一般的には時間の経過とともに回復すると言われていますが、痛みや不快感が長引く場合は、早めに主治医に相談しましょう。

手術部位が感染した

手術による傷口からの感染が原因で人工関節周囲に炎症が広がり、強い痛みや腫れ、発熱などの症状が出現する場合があるといわれています。

感染による痛みの特徴として、安静にしていても痛い、かつ夜間に増強する傾向があるようです。発熱や手術部位の発赤、腫れや患部が熱をもった感じなど、痛み以外の症状がともなう場合は、早急に医師の診察を受けましょう。

手術後に無理をした

手術後、まだ十分回復していないにもかかわらず無理な動作をして、筋肉や靭帯に負担をかけてしまい、それが痛みの原因になっている場合もあります。

動作中やリハビリ中に強い痛みが生じる場合は、決して我慢せず主治医や担当の理学療法士に相談することをおすすめします。

リハビリが不足している

リハビリの進め方が適切でないと、関節の可動域が制限され、筋力が十分に回復しません。

術後のリハビリは、専門家による段階的な負荷の調整が必要です。特に手術直後は、人工関節と骨の固定が完全ではないため、専門家の指示のもと慎重にリハビリをおこないましょう。

原因不明の遺残疼痛

人工股関節置換術後、画像検査や血液検査で異常が見つからず、感染症や手術による組織損傷なども認められないにもかかわらず、持続的な痛みが残る場合があり、これを医学的には「遺残疼痛」と呼びます。

2011年にイギリスでおこなわれた研究によると、人工股関節置換術を受けた方の約6%に遺残疼痛がみられたという結果が出ています。

※参照:Acceptance and Commitment Therapy for Prevention of Chronic Pain and Opioid Abuse – International Association for the Study of Pain (IASP)

痛みの原因が特定できない場合は、慢性疼痛を専門に扱うペインクリニックの受診や、セカンドオピニオンを検討してみるのも1つの方法です。痛みの性質や発生パターンを詳しく分析し、症状に応じた治療法を組み合わせることで、痛みを軽減できる可能性があるでしょう。

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人工股関節の手術をしても痛みが継続する場合は障害年金を検討しよう

人工股関節の手術をしても痛みが取れないと、仕事にも支障が出てしまい、経済的な不安を抱えてしまう方も少なくありません。

人工股関節置換術後の痛みにより仕事や日常生活に支障が生じる場合、障害年金を受給できる可能性があります。障害年金とは、病気やケガで生活や仕事に制限がある方を経済的に支援するための制度です。

以下、人工関節における障害年金の概要について解説します。

人工股関節置換術を受けた方は原則3級に該当

人工関節を挿入した場合は、原則として手術を受けた時点で障害等級3級に該当し、障害年金を受給できる可能性があります。

また、障害年金は初診日から1年6ヶ月後の障害認定日の翌月から支給されるのが一般的です。しかし、人工関節を挿入した場合は、特例として手術日が障害認定日となります。そのため、受給開始の時期が早くなるケースもあると覚えておきましょう。

ただし、障害年金には2種類あり、3級は障害厚生年金にしか存在しません。そのため、障害基礎年金に該当し、かつ3級に該当する場合は、障害年金を受給できないことになります。

人工股関節手術後も痛みが取れない場合は上位等級も狙える

人工関節の手術後も継続的な痛みによって、著しい生活制限がある場合は、3級よりも上位等級となる可能性があります。

ただし、人工関節では原則として3級に該当することから、2級以上を狙う場合はしっかりとポイントをおさえた書類を準備することが重要です。

人工関節を挿入された方に向けて、以下に障害年金を申請する際のポイントをまとめた記事があるため、ぜひ参考にしてください。
≫≫「【社労士が解説】人工関節または人工骨頭をそう入置換された方へ障害年金について解説します」はコチラ

難病に指定されている、特発性大腿骨頭壊死症で申請する場合の記事もあります。該当する方はぜひ以下の記事をご覧ください。

≫≫「【社労士が解説】特発性大腿骨頭壊死症の障害年金申請のコツを解説!」はコチラ

 

人工股関節手術後でも痛みが取れなくて障害年金を検討する場合は社労士に相談しよう

人工股関節の手術をしたのに、まだ痛みが取れない場合は障害年金の2級以上となる可能性があります。

障害年金の申請は書類審査のみですが、医師の診断書や詳細な生活状況の説明など、記載にあたり注意しなければならないポイントがたくさんあります。

とくに2級以上を狙う場合は、障害年金に詳しい社労士に相談するのがおすすめです。障害年金を受給して、治療に専念できる環境を整えましょう。

 

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