【社労士が解説】 障害年金の「診断書」の重要性・依頼のポイントとは?
こんにちは社会保険労務士の下斗米です。
障害年金の申請において準備する書類はたくさんありますが中でも1番重要な書類は間違いなくお医者さんの作成される「診断書」になります。
今回はお医者さんに診断書を依頼するポイントを解説します。
- ①障害年金とは?
- ②診断書の重要性
- ③適切な診断書の作成を依頼するポイント
- ④障害年金の申請を進める上で
①障害年金とは?
障害年金は、病気やけがによって今までのような時間で仕事が出来なくなった、日常生活上どうしても人の助けが必要になった場合などに受け取ることができる年金です。
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②診断書の重要性
障害年金の申請において準備する書類はたくさんありますが中でも1番重要な書類は間違いなくお医者さんの作成される「診断書」になります。
なぜなら障害年金の審査は100%「書類審査」だからです。
数ある書類の中でやはり1番の審査材料としては「診断書」に他なりません。
診断書以外の提出書類は「診断書」の内容を補完する書類と言っても過言ではないでしょう。
障害年金の支給・不支給の決定については障害年金の認定審査医員が面談などは一切行わず、
提出された書類を審査し認定を行うこととなりますので診断書の内容はとても重要になります。
③適切な診断書の作成を依頼するポイント
正しくあなたの障害の状態が診断書に記載されていなければ、障害年金受給の可能性は
低くなってしまいます。
お医者さんに診断書の作成をお願いする前に必ず以下をご確認ください。
1.お医者さんはあなたの日常生活を知っていますか?
精神疾患の診断書には「日常生活の状況」に関する項目があります。
自分1人で生活する場合の「適切な食事、身辺の清潔保持、金銭管理と買い物、通院と服薬、他人との意思伝達及び対人関係、身辺の安全保持及び危機対応、社会性)」について記載をします。
このように「日常生活能力の程度」や「障害によって日常生活にどのような・どれくらい支障が出ているか?」を記載する部分が全体の50%近くあります。
もしあなたがこれらの項目についてお医者さんより聞かれたことがないようでしたら、診断書の内容にあなたの障害の状態が正しく反映されていない可能性が考えられます。
2.障害の状態が比較的良いときに通院していませんか?
精神の障害の場合でお話しますと、病院への通院について体調の悪い日や気が乗らない場合、
予約を変更し比較的症状の良い日を選んで通っている方が多く見受けられます。
当然このような通院の仕方に誰もがなると思います。
しかしあなたを担当されているお医者さんが障害の状態が比較的良い日ばかりを見ている場合、それがあなたの障害の状態である・状態は改善されてきている、本当は障害の状態が悪化している場合であったとしてもこのように誤解する可能性が高くなるのではないでしょうか?
病院へは比較的体調の良い日を選んで通うことになりますが、症状・状態についてはありのままをお医者さんにお伝えしましょう。
3.お医者さんに自分自身の状態を伝えていますか?
これも精神の障害の場合のお話になりますが、かなり多くの方が受診時にお医者さんに自分の状態を伝えていないケースがあります。
お薬を貰う目的で病院に通っている場合や受診時のお医者さんとのやり取りが
(医者)「何か変わった点はありますか?」
(患者)「特に変わりありません。」
だけのやり取りの5分~10分程度で診察が終わっている場合、出来上がった診断書の内容が正しくあなたの症状を反映している可能性は低いのではないでしょうか?
普段の診察時から自身の生活状況・症状を伝えるようにしましょう。
注意点
お医者さんはあなたの病気のことを真剣に考えてくれる医療のスペシャリストではありますが、障害年金申請のスペシャリストではありません。
※お医者さんは障害年金の申請を代行することはできませんので、実際の障害年金の申請代行を行ったことは1度もありません。
④障害年金の申請を進める上で
障害年金の申請を進める上で診断書の依頼は大きなポイントになります。
不安がある方は是非当事務所の無料相談を活用ください。
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