特発性大腿骨頭壊死症は治る?回復のためのポイントと回復期の経済的支援
あなたは、
「特発性大腿骨頭壊死症は治るのか知りたい」
「病気の進行を止められるのか知りたい」
「将来への影響を考えると不安…」
このようにお考えではありませんか?
突然、特発性大腿骨頭壊死症と診断され、不安な気持ちでいっぱいだと思います。痛みに加え、「特発性」や「壊死」という言葉の重み、そして将来への不安を感じていらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、特発性大腿骨頭壊死症の回復のために重要なポイント、そして治療回復過程で負担になりやすい経済面への支援制度について社労士が解説します。
特発性大腿骨頭壊死症は治る?
特発性大腿骨頭壊死症は、初期の極めて軽度な段階であれば、自然治癒の可能性もあるといわれています。ただ多くの場合、骨の変化は静かに進行しており、痛みを感じる頃には、すでにある程度症状が進行している状態です。
そのため「治る」ことを、壊死した骨組織が正常化して股関節の機能が回復した状態、いわゆる「完治」を指す場合、上記を踏まえると自然治癒は難しいといえるでしょう。しかし、適切な治療やリハビリを受けることで、症状の改善や進行を抑制できる見込みはあるといわれています。
早期発見・早期治療によって治療効果が期待できるため、早めに専門医に相談することが大切です。
※参考:特発性大腿骨頭壊死症(指定難病71)|難病情報センター
特発性大腿骨頭壊死症の効果的な治療法
特発性大腿骨頭壊死症の治療方法は、年齢や普段の活動量、症状の程度やステージなどを考慮して主治医と相談しながら決めるのが一般的です。
進行度合いが初期段階であれば、なるべく保存的な治療を選択する傾向にあります。症状が進行した段階では、人工骨頭や人工股関節置換術などが検討されます。とくに若い方の場合、人工関節だと入れ替えが必要になる可能性を考慮して、できるだけ自分の関節を残せる治療法が検討される傾向です。
専門医と相談しながら適切な治療をおこなうことで、痛みの軽減や歩行機能の改善が期待できるでしょう。
特発性大腿骨頭壊死症の治療を成功に導くための生活面でのポイント
日常生活では、患部に負担をかけすぎないことが大切です。特発性大腿骨頭壊死症では若い方が多いため、体に大きな負荷がかかる運動やスポーツ、重労働な仕事をしている方もいらっしゃいます。運動やリハビリについては、必ず主治医と相談しながらおこないましょう。
仕事においても、状況に応じて業務内容の調整を依頼することが必要です。
特発性大腿骨頭壊死症の経済的負担を軽くする制度5選
特発性大腿骨頭壊死症の治療では、医療費の負担や仕事への影響から経済的負担が心配になります。しかし、支援制度を利用することで、経済的な負担を軽減できます。
特発性大腿骨頭壊死症で活用できる主な支援制度をみていきましょう。
医療費助成制度
特発性大腿骨頭壊死症は指定難病に認定されているため、医療費助成制度を利用できる可能性があります。対象となる基準を満たせば、医療費の一部が助成され、自己負担額が軽減されます。月々の医療費の自己負担上限額は所得などによって区分され、その上限額を超える分が助成される仕組みです。
※参考:指定難病と診断された皆さまへ|難病にかかる医療費の助成が受けられます|厚生労働省
傷病手当金
傷病手当金は、病気やケガで会社を休んで給料が減少したり受け取れなくなったりした場合に、収入の一部補助を目的として支給される全国健康保険協会の制度です。病気が治った・治っていないに関わらず、受給できるのは通算1年6ヵ月という期限があります。
※参考:傷病手当金|全国健康保険協会
障害年金
特発性大腿骨頭壊死症によって日常生活や就労に支障が出る場合、障害年金を受給できる可能性があります。
とくに人工骨頭・人工関節を挿入した場合は、原則として障害厚生年金3級の対象です。これにより、年間約58~78万円の支給を受けられる可能性があります。家族の有無や、症状の程度、日常生活動作の状況によっては、さらに受給額が高くなる可能性があります。しかし、このようにまとまった金額を受給できることから障害年金の申請は難しいといわれています。
特発性大腿骨頭壊死症で障害年金の申請を検討される方は、以下の記事も参考にしてください。
≫≫「【社労士が解説】特発性大腿骨頭壊死症の障害年金申請のコツを解説!」はコチラ
高額療養費制度
医療費が高額になる場合、高額療養費制度を利用することで、自己負担額が軽減されます。上限額は年齢や所得などによって定められ、医療費が一定額を超えた場合に、その超過分が支給されます。
障害者手帳
特発性大腿骨頭壊死症により身体に一定以上の障害があると認められた場合、障害者手帳を取得できる可能性があります。障害者手帳を取得することで、公共交通機関の割引や税金の減免など、経済的負担を軽減できるのがメリットです。
※参考:障害年金|日本年金機構
特発性大腿骨頭壊死症が治らない場合は障害年金を検討しましょう
治療費の負担を軽減する制度は複数ありますが、なかでも障害年金は継続的に安定した給付が見込めるためおすすめです。
とくに若い世代の方にとって、継続的な収入は大きな安心材料となり得ます。障害年金の申請をサポートする社労士に相談して、治療に専念できる環境を整えましょう。
お問い合わせください
障害年金の申請についてご不明な点などがございましたら、どんな些細なことでも構いませんので遠慮なくご連絡をいただければと思います。
メール、LINE、お電話(土日も対応)、いずれの方法でも結構ですのでお問い合わせをお待ちしております。
※相談内容について専門家としてお答えするため下記の項目を最初にお聞きいたします。
①お名前、②生年月日(年齢)、③電話番号、④住所⑤初診日(医療機関に初めて受診した日)、
⑥加入年金制度の種類と加入状況、⑦傷病名(診断傷病名)
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