「仕事に行きたくない…」と朝泣くほどつらい方へ|原因4つとNG行動
あなたは、
朝泣いてしまうほど仕事に行くのがつらい
仕事のことを考えただけで自然と涙が出てくる
今すぐ仕事から逃げ出したい
このようにお悩みではありませんか?
朝、出勤前に泣いてしまうほどのストレスを抱えている場合、適切な対処が必要です。
なぜなら、仕事に行きたくなくて涙が出てくるというのは、心身がSOSを出している可能性があるためです。
この記事では、仕事に行きたくない原因4つと具体的な対処法、そして仕事とプライベートのバランスを取る選択肢について、社労士である私が解説します。
この記事を読んで、今の状況を客観的に捉えつつ、適切な対応を取りましょう。
朝泣いてしまうほど仕事に行きたくない場合は休養しましょう
朝、出勤を考えて涙が出るほどつらいときは無理をせず、まずは休養を取ることが大切です。
心身が疲弊した状態で仕事を続けるとミスが増えたり、迷惑をかけて人間関係が悪化したりする可能性があります。これが長期間にわたるとストレスが増幅し、うつ病などの精神的な病気を引き起こす恐れもあります。
朝泣いてしまうほど仕事に行きたくない原因4つ
朝泣くほど仕事に行きたくないと感じる主な原因は以下の4つです。
■業務量が多い、難しい仕事を任される
責任が重い仕事や、業務量が多いと精神的な負担が大きくなります。
■仕事のミスやトラブルに不安がある
職種や業務内容によっては、少しのミスでも会社全体や顧客に迷惑がかかることもあるでしょう。
仕事でのミスやトラブルをきっかけとして出勤が嫌になることもあれば、「また失敗してしまうかもしれない」という予期不安が出勤前の気持ちを重くしてしまいます
■職場の人間関係がうまくいかない
上司から厳しく注意される、同僚との人間関係がうまくいかないなど、職場の人間関係が原因で仕事に行きたくなくなるケースは多いです。
■プライベートとのバランスが取れていない
仕事に追われプライベート時間が減ることで心の余裕を失い、さらに仕事への意欲が低下するという悪循環に陥ることがあります。
朝泣いてしまうほど仕事に行きたくない場合の対処法4つ
朝泣いてしまうほど仕事に行きたくないときの主な対処法は、以下の4つです。
■有給休暇を取って休養する
無理をすると状況が悪化する恐れがあるため、まずは休養しましょう。
休養して心身をリラックスさせることで頭の中が整理され、問題解決能力も向上しやすくなります。
■精神科や心療内科を受診する
仕事のストレスが日常生活に支障をきたすようであれば、専門医に相談しましょう。
早めに専門家のサポートを受けることで、現状の悪化を防げます。
■休職が必要なら傷病手当金(※1)を申請する
医師から休職が必要と判断された場合は、傷病手当金を申請しましょう。
給与の代わりとして一定額を受給できるため、休職中の経済的不安を軽減したうえで休養や治療に専念できます。
なお、傷病手当金の支給期間は通算1年6ヶ月です。期限があることに焦ってしまう方がいますが、傷病手当金の支給期間中に治らない場合は「障害年金(※2)」という制度で対応できる可能性があります。そのため、焦らず休養と治療に専念しましょう。
※1 参考:傷病手当金|全国健康保険協会
※2 参考:障害年金|日本年金機構
■心身に障害が残る場合は障害年金を検討する
傷病手当金が切れても回復しない場合は、障害年金を受給できる可能性があります。
障害年金を受給できると、回復するまで長期的な経済的支援として活用することが可能です。
傷病手当金の支給期限が近づいてきているときの注意点について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
≫≫「傷病手当金が切れたら?うつ病が治らない場合は障害年金の申請準備を!」はコチラ
朝泣いてしまうほど仕事に行きたくない場合のNG行動2つ
仕事に追われ、心身が疲弊している状態では、冷静な判断ができなくなってしまいます。
問題解決能力が低下しているときに、以下のようなNG行動を取るのはリスクが高いため注意しましょう。
■無理して出勤する
強いストレスを抱えながら無理に出勤することは、心身の状態をさらに悪化させるリスクがあります。
■無断欠勤・無断退職する
無断欠勤や無断退職は、会社への信頼を損なうだけでなく、自分のキャリアにも悪影響を及ぼす可能性があるのでやめましょう。
また社労士からのアドバイスとして、退職代行などを利用して即日退職することもおすすめしません。
なぜなら、今後もし障害年金を申請することになった場合、初診日時点での「厚生年金」の加入は、受給可否を大きく左右するからです。
申請の際に不利にならないよう、可能であれば在職期間中に受診するのが良いでしょう。
朝泣いてしまうほど仕事に行きたくない場合に大きな決断は避けましょう
「朝、仕事に行きたくなくて泣いてしまう」という状況は、心身ともに疲弊しきっているサインかもしれません。
まずは有給休暇の取得や、必要に応じて休職して傷病手当金を受け取りながら心身を休ませましょう。心身が疲弊しているときは判断力も低下しているため、退職や転職などの大きな決断をするのは避けた方が賢明です。
また、早めに精神科や心療内科を受診してアドバイスを受けるのも効果的です。治療を続けているにもかかわらず治らない場合は、障害年金制度を活用して仕事とプライベートのバランスを取る方法もあります。
障害年金を受け取りながら無理なく働く方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
≫≫「うつ病と仕事を両立させた働き方|障害年金を受給しながら働く選択肢」はコチラ
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