【社労士が解説】うつ病かもしれない…と感じたら知っておきたいこと

【障害年金 ご相談事例】40歳代女性 東京出身の双極性障害を患う40代の女性からご相談を受けました

あなたは、

 なぜか元気が出ない
 何もしたくない
 うつ病かもしれない

このようにお悩みではありませんか?

「うつ病かも」と感じたら、できるだけ早めに専門医に相談することが大切です。

この記事では、うつ病の特徴や診断基準、治療法など「うつ病かも」と感じたら知っておくべきことについて社労士である私が解説します。

うつ病かも…と感じたら早めの受診を

うつ病は気分障害の1つで、セロトニンやノルアドレナリンといった、ストレスに関係するホルモンが減ってしまう病気だと考えられています。
気分の落ち込みややる気が出ないといった精神症状や、頭痛や肩こり、疲労、倦怠感といった身体症状が出現します。

うつ病は大きく分けて、うつ状態が続く「うつ病」と、躁状態になったりうつ状態になったりする「双極性障害」の2つがあります。
これらは治療法が大きく異なるため、専門医による判断が必要です。

気分が落ち込むことは誰にでも起こり得ます。
しかし、2週間以上継続する場合はうつ病の可能性が高く、早めに受診して診断・治療を開始することが大切です。

 

うつ病の診断基準

次の症状のうち、5つ以上(1か2を必ず含む)が2週間以上続いた場合は、うつ病の可能性があると考えられます。

1. 暗く悲しい気分が1日中続く
2. これまで好きだったことが楽しめない、興味が湧かない
3. 食欲がなくて体重が減ってきた、または、食べ過ぎ
4. 毎日眠れない、または寝過ぎる
5. イライラして怒りっぽい、焦る
6. 疲れやすくて元気がない、何もやる気がしない
7. 自分が役に立たない人間だと感じる
8. 集中力がなくなり、物事を決断できない
9. 将来に希望が持てず、死んでしまいたいと思う

(参考:厚生労働省|こころもメンテしよう|こころの病気について知る|うつ病

 

うつ病の治療法3つ

うつ病の一般的な治療法は以下の3つです。

 十分な休養
 薬物療法
 精神療法

それぞれ説明します。

十分な休養

うつ病の人にとって、まず必要な治療は十分な休養です。
「うつ病かも」と感じたら、自分のペースが取り戻せるまで、身体的・精神的休養を十分に取りましょう。
十分な睡眠と休養で身体を休ませるとともに、原因と思われるストレスから距離を置き、こころの休養も意識的に取ることが大切です。
不眠の症状があって、うまく眠れないときは医師に相談しましょう。
処方薬を調整してくれる場合があります。

また、バランスの取れた食事や適度な運動もうつ病に効果的とされています。

薬物療法

うつ病と診断されたら、休養の次に大事なのが薬物療法です。
基本的には抗うつ薬が処方されます。
しかし、抗うつ薬は効果が発揮されるまでに数週間以上かかる場合が多いです。
そのため、抗うつ薬の効果が出るまでの間、即効性のある抗不安薬を用いることもあります。

精神療法

薬物療法だけでなく、以下のような精神療法を併用すると、うつ病の回復が早く再発も少ないと言われています。

 カウンセリング
 認知行動療法
 対人関係療法

 

うつ病の人が増えている現状

コロナ禍の影響で、うつ病の人が増加しています。
経済協力開発機構(OECD)のメンタルヘルスに関する国際調査で、日本国内のうつ病・うつ状態の人の割合は、2013年調査では7.9%だったのに対し、新型コロナウイルス流行後の2020年には17.3%と約2倍に増加していました。
とくに若者、失業者、経済的に不安定な人の間で深刻化しているという特徴があります。

 

うつ病は障害年金の対象疾患です

うつ症状によって日常生活や仕事に支障をきたし、うつ病と診断を受けた場合、障害年金を受給できる可能性があります。

障害年金とは

障害年金とは、原則20歳~64歳の方を対象とし、病気やケガによって日常生活や仕事に支障をきたしてしまった人が受給できる公的年金です。

以下3つの要件を満たせば受給できます。

 初診日(うつ病で初めて医療機関を受診した日)が証明できる
 年金保険料を一定期間納付しており未納がない
 障害等級に該当している

仕事をしていても、扶養家族であっても、要件を満たしていれば受給可能です。
当事務所でも、障害年金を受給できたことで治療に専念できるようになり、かなり回復に向かわれた方もいます。

 

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申請できるタイミング

初診日から1年6か月(障害認定日)を経過した時点から申請可能です。
審査にて受給が決定した場合、障害認定日がある月の翌月分から支給が開始されます。

うつ病での申請は社労士に依頼するのがおすすめ

障害年金は複雑な制度で「書類を書けばOK」というものではありません。
気をつけなければならないポイントが多く、自分で申請して不支給となる方は多いです。
そして、うつ症状を抱えながらの申請手続きは非常に大変です。

「スムーズに申請手続きがしたい」「受給できる可能性を高めたい」という方は、障害年金に詳しい社労士に相談しましょう。
当事務所はLINEでのやりとりも可能、相談は無料です。
ぜひ、ご活用ください。

 

「うつ病かも」と感じたら早めに専門医に相談しましょう

うつ病は早期に適切な治療ができれば、ほとんどのケースで改善が認められます。
しかし、治療が遅れてしまうと治るまでに時間がかかったり、再発のリスクが高まったりします。
「うつ病かもしれない…」と少しでも感じたら、自分でなんとかしようとせず、早めに精神科や心療内科などの専門医に相談しましょう。

「うつ病で働けなくなるかもしれない…」と感じている場合でも、障害年金を受給できるかもしれません。
焦らずにゆっくり1つずつ解決を図りましょう。

 

お問い合わせください

障害年金の申請についてご不明な点などがございましたらどんな些細なことでも構いませんので遠慮なくご連絡をいただければと思います。

メール、LINE、お電話(土日も対応)、いずれの方法でも結構ですのでお問い合わせをお待ちしております。

全国対応

 

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お電話がスムーズです

※相談内容について専門家としてお答えするため下記の項目を最初にお聞きいたします。

①お名前、②生年月日(年齢)、③電話番号、④住所⑤初診日(医療機関に初めて受診した日)、

⑥加入年金制度の種類と加入状況、⑦傷病名(診断傷病名)

執筆者紹介

下斗米 貴彦
下斗米 貴彦
社会保険労務士 下斗米 貴彦(しもとまい たかひこ)

宮城県仙台市を中心に全国で障害年金申請をサポートしている。累計相談実績約600件(2024年6月現在)