障害年金における診断書の医師への頼み方と3つのコツを社労士が解説!
目次
あなたは、
「障害年金の診断書を依頼する際の医師への頼み方を知りたい」
「障害年金が受給できるような診断書を医師に書いてもらうコツはある?」
とお考えではありませんか?
障害年金における診断書はとても重要な書類なため、受給できる診断書を作成してもらえるのか心配ですよね。
結論として、障害年金が受給できる診断書を作成してもらうためのコツは以下の3つです。
- 日常生活で困っている部分をメモする
- 家族についてきてもらう
- 社労士に相談する
この記事を読んで、受給につながる診断書を受け取るために、適切な対応を取りましょう。
障害年金における診断書は最重要な書類
障害年金の審査において、医師の診断書はとても重要な書類です。
なぜなら、障害年金の受給要件である「障害等級に該当している」の判断材料となるためです。
障害の程度を記載する書類としてもう1つ、申請者あるいは家族が記載する病歴・就労状況等申立書があります。
こちらの書類も、診断書の補助的な役割を果たすため大切ですが、受給できるか否かを決定的に左右するのは医師の診断書です。
傷病によって診断書の様式が異なる
障害年金における診断書の様式は8種類あり、傷病ごとに分類されています。
日本年金機構のホームページにて、実際の様式を閲覧できます。
医師に伝えるべきポイントが分かるため、確認しておくと良いでしょう。
障害年金における「精神の障害」は、客観的な評価が難しい面があることから、とくに受給の難易度が高いと言われています。
そのため、以下では主に「精神の障害」で医師に依頼することを想定して説明します。
ですが、ほかの障害であっても考え方としては同様のため、ぜひ参考にしてください。
障害年金で診断書を依頼する際はありのままを医師に伝える
適切な診断書を受け取るために、「障害によって日常生活で困っていること」をありのまま伝えましょう。
医師は診察中の様子を診て、障害の状態を判断し、診断書を記載します。
しかし、以下のような行動を取ってしまいがちではないでしょうか?
- 比較的調子の良い日に受診する
- 受診で外出するために、普段よりも身なりを整える
- 症状としては横ばいなので「変わりありません」と伝える
このような場合、事実とは違う診断書が作成されるケースが多いです。
本来の状態よりも軽い内容の診断書では、不支給となってしまう可能性があります。
実際の状態よりも悪く医師に伝えるのはNG
「実際の状態よりも悪く伝えても良いの?」というご質問をいただくことがありますが、これはNGです。
医師が実際の状態よりも悪く記載することはありません。
かえって不正受給を疑われて時間がかかってしまったり、治療に悪影響を及ぼしたりする可能性があるので、やめましょう。
障害年金が受給できる診断書を医師に依頼するコツ3つ
障害年金が受給できる診断書を医師にコツは以下の3つです。
- 日常生活で困っている部分をメモする
- 家族についてきてもらう
- 社労士に相談する
それぞれ説明します。
日常生活で困っている部分をメモする
短い診察時間で、あなたの日常生活や社会生活の困りごとをすべて口頭で伝えるのは難しいでしょう。
そのため、事前にメモに書いておくことをおすすめします。
言葉にして伝えることに不安がある場合は、メモをそのまま医師に渡しましょう。
このとき、できないことを連続で伝えると、愚痴のようになってしまい印象があまり良くありません。
したがって、「〇〇できると良いのですが」や「〇〇を助けてもらえれば〇〇できる」など、エピソードを交えつつ、必要な援助について織り交ぜると良いでしょう。
家族についてきてもらう
診断書を依頼する際は、1人ではなく家族などについてきてもらうのがおすすめです。
なぜなら、自分だけでは気づけない客観的な視点からも伝えられるためです。
普段当たり前にやっているけれども「家族の声かけがあるからできている」部分はないでしょうか。
診断書は、ひとり暮らしを前提として日常生活や社会生活の状態を記載します。
そのため、「声かけがないとできない」のであれば、できるとは言えないでしょう。
援助する側だからこそ気づける部分を医師に伝えてもらうことで、適切な診断書作成につながります。
社労士に相談する
障害年金に詳しい社労士に依頼することで、障害年金における申請全般のサポートが受けられます。
診断書の作成依頼に関しても相談でき、必要であれば診察に同行してもらうことも可能です。
社労士であれば、実際のあなたの状態から「受給につながるポイント」を医師に漏れなく伝えられるため、受給の可能性が広がります。
ご自身で手続きを進めた後にご相談いただく場合、時間を要することがあります。
そのため、診断書の依頼に不安がある場合は、できるだけ早い段階で社労士に相談すると、より短期間で申請できるでしょう。
診断書ができたら提出前に内容を確認する
診断書を受け取った後は、提出前に以下の点について確認しましょう。
- 事実と相違ないか
- 記入漏れはないか
- 添付書類に不足はないか
診断書に不具合があった場合、差し戻しになったり、場合によっては不支給となったりする可能性があります。
不支給となった場合でも、不服申し立てや再申請ができますが、1回目よりも難易度が高くなってしまいます。
そうならないために、診断書は提出前に封を開けて、内容を確認しましょう。
まとめ:障害年金を受給できる診断書の頼み方に困ったら、社労士に相談しよう
障害年金の申請はただでさえ大変な作業です。
そのうえ、障害により日常生活に支障が出ているなかで、伝えるべきポイントを考慮しながら医師に依頼するのはとても大変でしょう。
障害年金のプロである社労士に依頼することで、医師への診断書の頼み方についても解決でき、確実な受給へとつながる可能性があります。
諦めずに、ぜひご相談ください。
執筆者紹介
最新の投稿
- 11月 5, 2024コラム「仕事に行きたくない…」と朝泣くほどつらい方へ|原因4つとNG行動
- 10月 4, 2024コラム傷病手当金が切れたら?うつ病が治らない場合は障害年金の申請準備を!
- 9月 27, 2024コラム統合失調症で仕事ができない?公的支援を活用した働き方を社労士が解説
- 9月 9, 2024コラムうつ病と仕事を両立させた働き方|障害年金を受給しながら働く選択肢