フルオンライン診療でのうつ病治療。知的障害を持つ内縁の夫と二人三脚で挑んだ、障害厚生年金2級の受給事例

うつ病で悩む男性

結果

  • 決定した年金種類:障害厚生年金 2級
  • 結果:令和6年9月より約3,171,040円が認められた。
  • 付加給付:年金生活者支援給付金の支給あり

相談時の状況

ご依頼者様(妻・40代後半)は重度のうつ病により寝たきりの状態が続いており、ご自身での問い合わせが困難でした。そのため、内縁の夫であるB様よりご連絡をいただきました。

  • 生活状況:妻は家事や外出が一切できず、一日中横になっている状態。食事や身の回りの世話は、毎日通ってくるB様が行っていました(住民票上の住所は別だが、実質的な同居・介護状態)。
  • 経済的な不安:傷病手当金の受給期間満了(1年6ヶ月)が迫っており、その後の生活費に強い不安を抱えていました。「失業手当(雇用保険)」と「障害年金」の両立が可能かどうかも含め、今後の道筋が見えない状態でした。
  • 医療機関:通院先は東京都にある「メンタル系オンラインクリニック」のみ。対面診療の履歴が乏しいという特徴がありました。

社労士による見解

相談を受けた際、以下の3点が大きなハードルになると予測されました。

  1. オンライン診療のみという点 対面での診察がないため、医師が「日常生活動作の具体的な困難さ(食事、入浴、部屋の荒れ具合など)」をどこまで正確に把握し、診断書に反映してくれるかが最大の懸念点でした。
  2. ご主人のサポートと意思疎通 キーパーソンであるB様ご自身も知的障害(2級)をお持ちでした。非常に協力的で献身的ですが、複雑な年金制度や書類のやり取りを正確に行えるか、丁寧なコミュニケーションが必要不可欠であると感じました。
  3. 内縁関係の証明 住民票上の住所が異なり、入籍もしていないため、加算対象や生計同一関係の証明において、通常よりも慎重な書類整備が必要でした(今回はご本人の厚生年金実績での請求が主のため、受給権そのものへの影響は少ないものの、連絡先や委任関係の整理が必要)。

受任してから申請までに行ったこと

ご本人が動けないため、すべてB様およびLINEを通じてのやり取りで進めました。

  • 初診日の確定と整合性チェック 以前の担当医が独立し、現在のクリニックへ転院している経緯があったため、前医と現医のカルテ情報(初診日)にズレがないか、受診状況等証明書を取得して入念に「裏を取り」ました。
  • オンライン医師への診断書依頼サポート 医師に対して、日常生活がいかに困難であるか(B様の介助なしでは生活が成り立たないこと)を具体的に伝えるための参考資料を作成し、B様経由で医師に提供していただきました。
  • 診断書の不備訂正への粘り強い対応 出来上がった診断書には、住所の誤記、割り印の漏れ、印刷ミスによるレイアウト崩れなど、複数の不備が見つかりました。 そのまま提出すれば返戻されるリスクが高かったため、クリニックの事務担当者と直接交渉し、以下の対応を行いました。
    • 新しい先生との診察(1月30日)に合わせて内容を再確認してもらうよう調整。
    • 事務担当者へ連絡し、3箇所の訂正と再発行を確約。

結果に対する社労士の感想

本件は、「オンライン診療のみで障害の実態が伝わるか」という現代的な課題と、「支援者(夫)自身も障害を抱えている」という複合的な難しさがある案件でした。

結果として、無事に障害厚生年金2級が認められ、本当に安堵いたしました。 診断書の訂正など事務的なトラブルもありましたが、B様がこちらの指示通りに懸命に動いてくださったことが、成功の大きな要因です。

ご夫婦が安心して療養生活を送れる基盤ができ、大変嬉しく思います。

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