再就職が決まらず困窮…うつ病・ADHD(注意欠陥多動障害)で挑んだ障害基礎年金2級の受給事例

結果
障害基礎年金2級 認定 (事後重症請求に加え、遡及請求も認められたものと推測されます)
相談時の状況
50代の女性(Aさん)からのご相談でした。 数年前からうつ病とADHD(注意欠陥多動障害)を患っており、憂うつ感や強度の不安、恐怖感に加え、ADHD特有の「忘れ物が多い」「片付けができない」「先延ばし癖」といった症状に悩まされていました。また、二次的な症状としてアルコールへの依存も見られました。
当時は無職で、生活のために再就職先を探していましたが、年齢や障害のこともあり、障害者雇用枠ですら書類審査に通らず、面接まで進めないという非常に厳しい状況でした。 「生活費が足りないため働きたいが、働くと障害年金はもらえないのか?」「フルタイムや一般就労だと受給は難しいのか?」といった、就労と年金受給の関係について強い不安を抱えていらっしゃいました。
社労士による見解
Aさんの場合、通院歴が複数(2箇所)あり、初診日から一定期間が経過していましたが、現在の症状は日常生活に著しい支障をきたすレベルであると見受けられました。
特に懸念されたのは、「就職活動中である」という点です。一般的に、就労している事実だけで直ちに不支給になるわけではありませんが、就労可能な状態であると判断され、等級が下がったり不支給になったりするリスクはゼロではありません。そのため、「現在の働けない状態での重篤さを反映した診断書で申請まで持っていくこと」が最重要課題であると判断しました。
また、ご本人が懸念されていた「働くと年金が止まるか」という点については、精神障害の場合は就労状況だけでなく、日常生活のサポートの必要性などを総合的に判断される旨を説明し、まずは経済的な基盤(年金)を確保することで、焦らずご自身に合った働き方を探せるようサポートすることにしました。
受任してから申請までに行ったこと
まず、2つの病院から診断書を取り寄せる手続きを行いました。しかし、医師等の作成した診断書を確認したところ、記載漏れや実態と異なる箇所が非常に多く見受けられました。
具体的には、現在の診断書と遡及(過去分)の診断書を合わせて10箇所もの訂正が必要な状態でした。診断書の内容は審査結果に直結するため、このまま提出するわけにはいきません。 そこで、Aさんの次回の受診日(1月中旬)に合わせて、医師に対して具体的な訂正依頼箇所を指摘し、訂正印をもらうようAさんと綿密な打ち合わせを行いました。医師によっては診断書の書き直しを嫌がるケースもありますが、Aさんの粘り強い交渉とこちらのサポートにより、無事に実態に即した正しい診断書を再作成していただくことができました。
並行して、戸籍謄本などの必要書類を準備し、診断書が完成してご本人の手元に届いたその日のうちに書類を整え、速やかに申請を行いました。
結果に対する社労士の感想
申請から約4ヶ月後、無事に「障害基礎年金2級」の決定通知が届きました。 ご相談当初は「仕事も見つからない、お金もない」と非常に追い詰められていたAさんでしたが、年金の受給が決まり、初回振込(遡及分含む一括振込)が行われたことで、当面の経済的な不安は解消されました。
特に今回は、診断書の不備が大量にあったため、あそこで妥協せずに徹底して訂正を求めたことが、この良い結果に繋がったと確信しています。 手続き終了後、Aさんから感謝のお手紙をいただき、「これからは焦らずに自分にできる範囲で社会復帰を目指したい」という前向きな言葉を聞けたことが、何よりの喜びです。就職活動での焦りが、症状を悪化させる悪循環を断ち切るお手伝いができた事例でした。
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