うつ病による気分の落ち込みと引きこもりで障害基礎年金2級(認定日請求)が認められた事例

結果

障害基礎年金 2級(認定日請求による認定)が認められ、令和6年10月から「見込み額1,428,000円」の受給が決定した。

相談時の状況

ご相談者は20代女性。ご家族(ご両親)と実家で暮らしておられました。

小学生時代のいじめがきっかけで不登校となり、通信制高校に進学。高校生頃から将来への不安感が強まり、精神状態が悪化し始めました。

高校卒業後は就職活動もできず、ご家族の知人のお子さん(姪)の世話を手伝う時期もありましたが、ここ数年は症状が特に悪化。

ご相談時は、起床が昼過ぎで、食事もご両親が自室に運んでくる状態でした 。トイレ以外は自室のベッドの上で過ごし、日中は携帯電話を見たり、うとうとしたりを繰り返す生活 。入浴や着替えもままならず、ご家族との会話もほとんどない、いわゆる「引きこもり」の状態でした 。

「毎日しにたい」「人の目が気になる」「外出が怖い」といった強い症状に苦しんでおられました 。

社労士による見解

ご相談者様は20代と若く、初診日(約2年前)も比較的最近でした 。保険料納付要件については、当初ご本人も不安視されていましたが、調査の結果、学生時代の納付猶予期間が認められ、要件を満たしていることが確認できました。

ヒアリング(面談)でお伺いした日常生活の状況は、食事、入浴、着替え、他者とのコミュニケーションなど、あらゆる面でご家族の援助がなければ成り立たない状態であり 、障害等級2級に該当する可能性が十分にあると判断しました。

懸念点は、ご相談者様がこれまで一度も主治医に障害年金の相談をしたことがない点でした 。また、ご自身の正確な病名も把握されておらず、「うつか躁鬱か…」という状態だったため 、まずは主治医の協力を得られるかどうかが重要と考えました。

受任してから申請までに行ったこと

  • ご契約後、まず初診の病院(通院をやめていた)に連絡を取り、初診日を証明する「受診状況等証明書」の作成を依頼しました。
  • ご本人様とは電話(ご本人の希望により対面はせず)でヒアリングを重ね、小学校時代からの発症の経緯 、症状の変遷、現在の日常生活の状況を詳細に聞き取りました 。
  • ご本人様には、次回の通院時(3月)に主治医へ「障害年金の申請を考えている」旨を伝え、診断書作成に協力的かどうか、反応を確認していただくようお願いしました 。
  • ヒアリング内容を基に、日常生活で「できないこと」を具体的にまとめた「病歴・就労等申立書」を作成しました。
  • 主治医が診断書を作成する際の参考資料として、日常生活の状況をまとめた資料を当方で作成し、ご本人様経由で病院にお渡しいただきました。
  • 出来上がった診断書(案)をデータで送付いただき内容を精査したところ、ご本人様の服薬状況や日常生活の状況が一部実態よりも軽く記載されている箇所が見受けられました。
  • 電話でご本人様と読み合わせを行い、相違点を共有。再度、ご本人様から主治医に実情をお伝えいただき、内容を訂正していただきました。
  • 訂正後の診断書と、当方で作成した申立書・請求書を揃え、認定日(初診日から1年6ヶ月経過時点)での障害状態を審査してもらう「認定日請求」を行いました。

結果に対する社労士の感想

無事、障害基礎年金2級(認定日請求)が認められ、安心いたしました。

ご相談者様は外出が困難な状態であり 、ご家族のサポートも受けながら、ご契約から申請まで一度もお会いすることなく、電話とLINE、郵送のみで手続きを進めました。

特に、主治医に障害年金の話を切り出すこと や、診断書の訂正をお願いすることは、ご本人様にとって非常に勇気がいることだったと思います。ご不安な中、一つひとつ着実に行動してくださったご本人様と、それを支えられたご家族の努力が実を結んだ結果だと感じております。

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