働くのが怖い…ADHDで無理なく働くために知っておきたいこと
目次
あなたは、
- 働きたいけど失敗が多く、怒られるのが怖い
- ADHDでも無理なく働くにはどうしたらいい?
という疑問や悩みをお持ちではありませんか?
ADHDで無理なく働くためには、以下のポイントをおさえることが大切です。
- 周囲の理解が得られる職場選び
- 強みを活かした仕事選び
- サポート制度をフルに活用する
本記事では、ADHDだからこそ活かせる強みや向いている仕事、そして活用するべきサポート制度を紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは
ADHDは発達障害の一種です。
近年では社会人になってからADHDの症状に悩む方もいます。
ADHDの症状
主な症状は不注意、多動性、衝動性の3つがあります。
不注意が強くでる場合、多動性・衝動性が強く出る場合、または全てを併せ持つ場合など、現れ方は人によってさまざまです。
不注意による症状
- 集中できない
- すぐに気が散ってしまう
- すぐに忘れてしまう
- 順序立てることや整理整頓ができない
- 話しかけられても聞こえない
- 細かいこと(ケアレスミス)を見過ごしてしまう
多動性・衝動性による症状
- じっとしていられない
- 周囲を気にせずおしゃべりする
- 相手の話をさえぎる
- 一度に複数のことをできない
- 思い立ったらすぐ行動に移してしまう
ADHDの二次障害
ADHDの特性を理解してもらえず周囲から叱責や非難を浴びてストレスになり、二次障害が出現する場合があります。
ADHDをもつ大人が二次障害を有する割合は、86%と言われています。
(参考:デジタル社会における発達障害人材の更なる活躍機会と その経済的インパクト)
高頻度な合併症は以下のとおりです。
- うつ病
- 不安障害
- 社会的ひきこもり
目に見えない障害ゆえに、周囲からの理解が得られず、合併症を発症してしまうケースが多いのです。
働くのが怖くなる理由
働くのが怖くなる理由として根本にあるのは「周囲からの理解が得られないこと」によるものが多いと考えられます。
実際、障害者が就職して3ヶ月から1年経過した後の職場定着率は、周囲からの理解があると思われる職場(障害者求人や就労継続支援など)の方が一般求人(障害開示・障害非開示ともに含む)よりも高いというデータがあります。
(参考:障害者の就業状況等に関する調査研究)
周囲からの理解が得られないために、
- 失敗するのが怖い
- 対人関係が怖い
といった恐怖心が芽生えてしまうのです。
ADHDだからこそ仕事に活かせる強みがある
ADHDの特徴として、
- 興味関心のあることに対して、高い集中力を発揮する
- 思い立ってからの、行動スピードが速い
といった仕事に活かせる強みがあります。
これらの強みを活かした仕事に就くことで、適職となる可能性が高いでしょう。
ADHDに向いている仕事
ADHDの特徴をふまえ、向いている仕事を一部紹介します。
ひとつの参考としてご覧ください。
- 研究系
- プログラマーやエンジニアなどのIT系
- イラストレーターやデザイナーなどのクリエイティブ系
整理整頓に厳しい職種や、マルチタスクな職種よりも「自由度の高い職種」が向いています。
ADHDの特徴として、興味関心のあることに高い集中力を発揮するため、興味関心のある分野を選ぶのが良いでしょう。
サポート制度をフルに活用しましょう
ADHDの方が就職活動をするうえで、活用できるサポート制度がいくつかあります。
- ハローワーク
- 地域障害者職業センター
- 障害者就業・生活支援センター
- 就労移行支援
- 就労継続支援
- 障害特化型の転職エージェント
単に求人紹介だけでなく、生活面も含めたヒアリングを行い、個人の希望や適性に合った職種を一緒に考えてくれるサービスもあります。
また、入社後もサポートが受けられ、長く働けるよう支援してくれるサービスもあります。
ADHDでは仕事内容に向き不向きがはっきりと出る傾向があるため、サポート制度をフルに活用し、専門家と相談しながら決めましょう。
無理なく、長く働ける仕事に就くために、ぜひ活用してみてください。
障害年金について知っておきましょう
ADHDは障害年金の対象疾患ということをご存じですか?
障害年金は「障害によって日常生活や就労に支障をきたした方」が受給できる公的年金です。
障害者雇用で就労している場合や、就労する上で何らかの配慮を受けている場合、働きながらでも受給できたケースは多々あります。
既にうつ病などの二次障害が出現している場合、障害年金が受給できる可能性は高いです。
とはいえ、障害年金は複雑な制度ですので、専門家に相談のうえ申請することをおすすめします。
当事務所では無料相談を実施しております。
申請を検討する際はぜひ、ご活用ください。
まとめ
働きたいという気持ちはあるものの、周囲からの理解が得られず働くのが怖くなり、なかなか一歩を踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。
障害非開示で働くという選択肢もありますが、ADHDの特性を理解してもらえずに働くことでうつ病などの二次障害が出現する可能性が高くなります。
サポート制度をフルに活用し、無理なく長く働けるような職場を探しましょう。
障害者雇用では低賃金なので選べないという場合でも、もしかしたら「障害年金を受給しながら働く」という選択肢があるかもしれません。
ぜひ、自分が該当しているかどうか確認してみましょう。
本記事が、働くのが怖いと感じているADHDの方の助けになれば幸いです。
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